人は、自分の経験や価値観で相手を見てしまう。
「普通ならこうするはず。」
私もそう思ってしまうことがある。
でも、その日は朝から夜まで、「人の気持ちは外から見えない」と教えられる出来事が続いた。
その日は、朝から「人の気持ち」について考えさせられる一日だった。
同僚のお父さんが亡くなった日
私と一番近くで働いている同僚のお父さんが亡くなった。
朝、届いたLINEには、
「昨日、父親が他界しました。」と送られてきた。
前日、全体ラインで入っていて知っていたが、改めて私のLINEに入ってきた。
私は、
「お父様の事、残念です、仕事のことは気にせず、出来る限りのことを
してあげてくださいと伝えるのが精一杯だった。」
前日、普通にLINEでやり取りでしていたのでちょっとショックだった。
ところが、その後に送られてきたのは仕事の話だった。
「この店はお客さんが入らへん。」
「売場が…。」
「あれ?今どこにいるんだろう?」
私は少し戸惑った。ていうか、どこにいる?仕事場か?
そんなわけないよな?
もし私なら、悲しくて仕事のことなんて考えられない。
疑ったが、連絡は控えてその日を過ごしていたが
夕方、今日は出勤していたとLINEが届いた。
「やっぱり、そうだったんだ」
お通夜は明日だからだと言う。
「こんな時は、家に居てたらいいのに。」
そう伝えることしかできなかった。
人それぞれ悲しみとの向き合い方は違う。
仕事の話をすることで気持ちを保っていたのかもしれないし、本当に仕事が気になっていたのかもしれない。
正直、「えっ?」とも思った。
でも、それも彼なりの悲しみとの向き合い方だったのかもしれない。
その時、改めて思った。
人の気持ちは、外から見ただけでは分からない。
お客様も同じだった
その日、お店には韓国から旅行で来られたカップルが来店した。
いつものようにじっくりと商品を試していただいた。
でも、表情を見ると何となく迷っている。
話を聞くと、昨日は京都、今日は大阪。
旅行中で歩き疲れている様子だった。
疲れている時は、買い物の判断も難しくなる。
だから私は無理に勧めるのをやめた。
「今日は決めなくても大丈夫ですよ。一度考えて、それでも必要だと思ったら戻ってきてください。」
そう伝えてお見送りした。
夕方、休憩から戻ると、そのお二人が椅子に座って待っていてくれた。
そして最初におすすめしていた商品を選んでくださった。
「大阪で何を食べたいですか?」
と聞くと、
「お寿司。」
「焼肉は?」
と聞くと、
「焼肉は韓国がおいしい。」
そりゃそうだ。聞いた事を反省して思わず笑ってしまった。
最後に、
「今日は夏祭りがありますよ。」
と伝えると、
「今から行きます!」
と笑顔でお店を後にされた。
その笑顔を見て、私までうれしくなった。
今日の学び
朝は同僚の気持ちを考えた。
昼はお客様の気持ちを考えた。
どちらにも共通していたのは、外から見える姿だけでは、本当の気持ちは分からないということ。
だから私は、自分の物差しだけで相手を決めつけないようにしたい。
少し立ち止まって、相手の立場を想像する。
それだけで、見える景色は少し変わるのかもしれない。
今日もまた、一つ勉強になった一日だった。
人の気持ちは、見える行動だけでは分からない。
だから私は、「どうしてそんな行動をしたんだろう」と、一度立ち止まって考えられる人でいたい。


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