「その情報どこから?」

仕事から帰り、家の前で自転車を停めた瞬間。

遠くから
パンッ!パンッ!

手を叩く音。

振り返ると母。

私はポチかっ!

しかも結構必死に叩いている。

知らん顔して家に入ると、母が真顔で言った。

「〇〇さん、亡くなったらしいで」

遠い親戚らしい。

そして次の一言。

「なんで言いに来てくれへんかったんかなあ?」

いや、そりゃそうやろ。

もう疎遠やし、
わざわざ報告に来る距離感でもない。

なのに母は、

「お供え持って行かなあかんな」

と、完全に行く気になっている。

いや待って。

まず本当に亡くなってるん?

情報源どこなん。

母、完全にお供えモード

嫌な予感しかしないので妹に相談した。

すると妹、

「電話して聞いてみたら?」

簡単に言うな。

あんたが聞けや。

こっちは、

「生きてます?」

なんか聞かれへんねん。

もし普通に本人出てきたら、
その瞬間終わる。

しかも、

「うちの母がおかしな事言ってて…」

と切り出した時点で、
母も私も同時に自爆する。

なのに後ろでは母が、

「お供え買いに行ってくれ」

と、もう段取りを進めている。

誰も止まらない。

そして今この時点で、

亡くなった確認は取れていない。

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