ドアを叩く女

自己紹介

平和に生きたいだけなのに、
なぜか時々カオスに巻き込まれる女です。

介護、接客、クセの強い人達との遭遇記録を、ゆるく書いています。

では、本日のカオスをどうぞ。

夜8時。
仕事終わり、疲れ切って帰宅。

服を脱ぎかけたその時や。

ドンドン、ドンドン、ドンドン…!!!

玄関の戸を叩く音。
しかも遠慮ゼロ。ホラー映画級。

「誰やねん…怖っ。」

無視しよう思ても鳴り止まへん。
しゃーなしで一階へ。

電気をつけたら――小さい影。

……は?

泥棒?幽霊?新手の訪問販売?

恐る恐るドアを開ける。

母やった。

いや待て。

風呂入ってるんちゃうんかい。

なんで外おんねん。

しかも無言でスタスタ家に入ってくる。

いやいやいや、
ホラーより怖いのは“現実”や。

徘徊か?
聞きたい。でも聞かれへん。

だって、さっきまで“ドア叩く女”やで?

最後に一言だけ言わせてくれ。

ドア叩くな。インターフォン鳴らせ。

ちなみに犯人は、家ボスだった。

いつもマイペースで、世界は自分中心で回ってる
と思ってる人や。

怖いもの無し。

私はいつもの散歩やと思ってたけど、家ボスに

したら「近所のパトロール」やったんやと

思う。

夕飯時に夜まわりして、話題を仕入れてくる女。

何の解決もせんけど、今夜も平和を守っとったん
ろな。笑

第二章:その情報どこから?

遠くから
パンッ!パンッ!

手を叩く音。

振り返ると母。

私はポチかっ!

しかも結構必死に叩いている。

知らん顔して家に入ると、母が真顔で言った。

「〇〇さん、亡くなったらしいで」

遠い親戚らしい。

そして次の一言。

「なんで言いに来てくれへんかったんかなあ?」

いや、そりゃそうやろ。

もう疎遠やし、
わざわざ報告に来る距離感でもない。

なのに母は、

「お供え持って行かなあかんな」

と、完全に行く気になっている。

いや待って。

まず本当に亡くなってるん?

情報源どこなん。

母、完全にお供えモード

嫌な予感しかしないので妹に相談した。

すると妹、

「電話して聞いてみたら?」

簡単に言うな。

あんたが聞け。

こっちは、

「生きてます?」

なんか聞かれへんねん。

もし普通に本人出てきたら、
その瞬間終わる。

しかも、

「うちの母がおかしな事言ってて…」

と切り出した時点で、
母も私も同時に自爆する。

なのに後ろでは母が、

「お供え買いに行ってくれ」

と、もう段取りを進めている。

誰も止まらない。

そして今この時点で、

亡くなった確認は取れていない。

今日の学び

訃報は、確認してから動こう。

お供えは、生存確認の後で良い。

そして母は今日も、情報源不明のまま全力で
動いている。

最後に皆さんへ。母からの情報は、半分くらいで受け取って
おこう。慌てて動く前に、まず確認。念には念を。慎重に。笑

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