我が家の特別案件担当、家ボス。
先日、見事な顔面着地を決めた。
顔と足を強打し、夜に病院へ連れて行くことになった。
脳の検査。
骨の検査。
結果は異常なし。
家族全員、
「良かった〜!」
と胸をなで下ろした。
ところが安心したのも束の間だった。
デイサービス拒否レベルMAX
デイサービス当日。
家ボスは足を引きずりながら言った。
「足が痛い」
「しんどい」
「行かへん」
いつもの拒否とはレベルが違う。
そして、こちらが口出ししたなら
「死んだら化けて出る」
と安定の捨てゼリフ。
相変わらずである。
その後も足が痛いと言い続けるので、
「もう一回病院行こか?」
と聞けば、
「そこまで痛くない」
と言う。
どっちやねん。
本当に痛いのか。
仮病なのか。
もはや誰にも分からない。
登場、妹ボス
念のため妹ボスが病院へ連れて行くことになった。
しかし我が家には昔から不思議な法則がある。
妹ボスが動くと、なぜか私も忙しくなる。
仕事中にも関わらず電話。
また電話。
さらに電話。
病院へ行っているのは妹ボス。
現場で働いているのは私。
なぜなのか。
持ち帰ったのは安心ではなく新たな任務
病院から帰ってきた家ボスを見ると、
足には湿布。
そして包帯。
すると妹ボスが爽やかに言った。
「姉ちゃん、これ1日2回貼り替えてくれたらええからって先生言ってたで」
・・・。
いや待て。
知ってるやろ?
私はすでに母の目薬係である。
1日4回。
仕事前。
帰宅後。
寝る前。
そして家ボスが寝た後。
目薬だけでもなかなかの任務だ。
そこへ新たに、
湿布係。
包帯係。
追加。
介護の仕事は減ることなく増えていく。
湿布は貼るだけでは終わらない
妹ボスの頭の中では、
「湿布を1日2回貼り替える」
これだけである。
しかし現場は違う。
1日2回。
朝、湿布貼る。
湿布を剥がす。
お風呂に入れる。
お風呂上がりを見計らう。
湿布を貼る。
包帯を巻く。
ちゃんと付いているか確認する。
剥がしていないか確認する。
湿布管理責任者である。
サポーターという選択肢
私は事前に妹ボスへ頼んでいた。
「先生にサポーターないか聞いて。
時間ないからそっちの方が助かる」
すると病院から帰ってきた妹ボスが言う。
「そんなこと先生に聞かれへんやん」
聞かれへんのかい。
そのために病院へ行ったんちゃうんかい。
家ボスと妹ボスの共通点
そこで気付いた。
妹ボスは家ボスにそっくりである。
家では、
「ああしたらええ」
「こうしたらええ」
「それ聞いてきたらええ」
と作戦会議を開く。
しかし外へ出ると急に弱くなる。
病院でも。
役所でも。
お店でも。
聞きたいことを聞けない。
そして帰宅してから、
「あれどうなんやろな」
と言う。
知らんがな。
それを聞くために行ったんやろ。
現場監督の本音
介護で大変なのは体力だけではない。
次から次へと追加される業務である。
顔面着地から始まり、
デイサービス拒否。
化けて出る宣言。
病院受診。
湿布。
包帯。
目薬。
そして妹ボスからの電話。
気付けば私だけ仕事が増えている。
妹ボスは病院へ行った。
先生は診察した。
家ボスは帰宅した。
そして現場に残った私は思う。
湿布1枚増えただけやのに、私の手間は何倍にも増えた
介護とはそういう世界なのである。🤣
なかなかハードな毎日である。
妹ボスの休日は、エステ。美容室。デパートで買い物。
私の休日は、湿布貼る。目薬を差す。包帯を巻く。
まあ、現場監督やからしゃーないか。

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