テレビ、電話、値切り。家電屋で起きた怒涛の一日 ②

妹ボス

家電屋に寄って、部屋に置くテレビを物色していた。

24インチか、32インチか。

テレビの前で、無限に悩む私。

こうなると、もう自分では決められない。

そこで妹にLINEした。

「介護の現場にいるなら、このくらいのサイズ感わかるやろ」

……という、我ながら謎の理論。

夕方、妹にも見てもらうことにした。

そして家電屋で合流。

2人でテレビの前に立ち、唸りながら検討した結果、大きいほうに決定。

ここまでは平和だった。

テレビを見ている最中に、施設から電話

まさにテレビを物色している、そのタイミングだった。

母がお世話になっている施設から電話が入った。

「お母さんのお食事、白ごはんにしても良いですか?」

……は?

一瞬、状況が飲み込めない。

「すみません。今まで母は何を食べてたんですか?」

「お粥を食べてました」

「え、それって朝ご飯の話ですよね?」

「いえ、ずっとです」

聞いてないんですけど。

母が「白ご飯に戻してほしい」と言っているので、戻していいかという確認だった。

もちろん私は即答した。

「白ご飯にしてあげてください」

しかし問題は、そこではない。

そもそも母が毎日お粥を食べていたことを、私は一切聞いていなかった。

さらに追い打ち。

「お母様の足の裏がかぶれているので、施設を移る前に皮膚科に連れて行ってほしいです」

……情報量、多すぎません?

数分前まで私は、

「24インチかなぁ……32インチかなぁ……」

と悩んでいたのである。

妹ボス、他人には即レス

たまたまその場にいた妹に、

「施設の看護師の方から」

と伝えて、電話を代わった。

すると――

出た。

他人にはええ顔の妹ボス。

「はい、分かりました〜。すみません、連れて行きます〜」

即答。

しかも愛想までいい。

普段の私への態度との温度差がありすぎて、電話越しなのに白い目で見てしまった。

ところが、電話を切った瞬間。

妹、キレる。

「明日は朝から百貨店行こうと思ってたのに、スケジュール狂ったやん!」

……いや、そこ?

家ボスの病院の用事が増えた事にかなりご立腹。

見かねた私が、「それやったら私が連れて行こうか?」と言った。

すると妹は、機嫌悪いままスマホで病院を調べだした。

…いや、それやったら私に任せたらええやん。

「お母ちゃん、明日の夕方皮膚科が開く4時に連れて行くわ!それまでに買い物するわ!

と、自分で勝手にスケジュールを組み立て始めた。

結局やるなら、文句言わんと気持ちよくやればいいのに。

損するで。

気を取り直して、値切り交渉

電話の嵐が去ったところで、ようやく本題のテレビに戻る。

テレビが決まったら、次は当然――

値切り交渉。

大阪人たるもの、まずは値切る。

実はお昼に下見したとき、対応してくれたお兄さんに、

「これ以上は負けられません」

と、きっぱり言われていた。

じゃあ違う人に聞いてみよう。

そう思って別のお兄さんを探した。

ところが――

結局、同じお兄さんに行き着いた。

なんや、この引力。

仕方なく、もう一度交渉開始。

すると妹が、

「私、向こう行っとくで」

と、まるで値切る私から距離を取るように去っていった。

……逃げたな。

一人残された私は、気合いで交渉。

そして――

2000円の値引きに成功!

やった。

大阪人の私、まだまだ現役である。

ところが、妹ボスの横やり

次はアンテナのチューナーを見に行く。

ここでも私は交渉を始めた。

すると今度は、横から妹が、

「やめときーや」

……。

お兄さんの目の前である。

横やり、発動。

妹ボスの得意技だ。

さすがに私も腹が立った。

だって――

お金は出さんが、口は出す。

これ、妹ボスの新しいキャッチコピーにしてもいい。

結果

結局この日は、テレビとチューナーを購入。

テレビは2,000円の値引きに成功。

チューナーは、妹の横やりにより――

そのままの価格。

施設からの電話に振り回され、

妹の二面性に振り回され、

最後は横やりで値切り損ねる。

今回は妹ボスがそばに居たので、情報共有はその場でできた。

振り返れば、朝から晩まで振り回されっぱなしの一日だった。

でも、不思議なもので。

こういう日ほど、ブログのネタには困らない。

テレビを買いに行っただけなのに、

施設から新情報が飛んできて、

妹ボスの二面性を目撃し、

値切り交渉までして、

最後は2,000円しか勝てなかった。

……いや、2,000円勝っただけでも十分か。

今日もいろいろあった。

でも、笑える話にできるなら、それでいい。

笑えたら、今日も大丈夫。

コメント

タイトルとURLをコピーしました