お墓参りの日。
いつもは「行かない」と言う母が、
珍しく朝から準備をしている。
なんやろ、今日はやる気やなと思いながら、
私は自分の準備でバタバタしていた。
母のことは、母に任せた。
――それが、よくなかった。
お墓に着いて、ふと母の顔を見ると。
ん?
顔、眉、頭半分。
マダラに茶色。
どうやら白髪にスプレーを一振りしたらしい。
いや、一振りの範囲じゃない。
その瞬間、妹が崩れた。
完全にツボに入っている。
笑いをこらえようとしてるけど、無理。
肩が震えてる。
私も耐えきれず、つられてしまう。
お父ちゃん。
お母ちゃんは、こんな風になりました。
そう報告しながら、手を合わせた。


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